ワイヤー&ケーブル向け、Kynar® PVDFの成形条件

Kynar® およびKynarFlex® PVDF樹脂は、わずかな変更を加えた標準的な溶融加工装置を使用して容易に押出成形できます。

ワイヤーおよびケーブル用途におけるKynar® PVDF樹脂の押出ガイドライン

一般的な押出ガイドライン

  • 冷却水の温度範囲:最大50°C (122°F)、水温高め推奨
  • ライン速度:ジャケットアプリケーションでは通常300フィート/分
  • 断熱材の厚さの範囲:0.005インチ-0.060インチ (0.015インチ-0.020インチ: 標準)

押出チップとダイの仕様

  • 典型的なドローダウン比:7対1
  • ドローバランスの範囲は1-1.02
  • 流路長:0.25インチ (標準)

 

押出スクリュー設計

  • バリアスクリュー推奨
  • チューブ押出型を推奨

押出設備

ほとんどのKynar® PVDF樹脂は、L / D比が24/1以上の単軸押出機を使用して加工されます。押出機には、最も一般的には、3:1の圧縮比の汎用クロムめっき4140ステンレス鋼計量スクリューが装備されています。バリアスクリューを使用することで、出力変動の問題を大幅に改善できます。

押出工具

Kynar® およびKynar Flex® PVDF樹脂は通常、PVCおよび中程度の熱に弱いと考えられるその他の材料に使用される標準のワイヤーおよびケーブルクロスヘッドで加工できます。ツールの設計は自由に流れるようにし、流れを制限しないことをお勧めします。 Kynar® PVDF樹脂はヤケに敏感であり、システムのアンダーカットまたはデッドスポットの周りに滞留が起こる場合、最終的な押出製品に焦げた斑点が生成されます。 Kynar® PVDF樹脂は、ほとんどの場合、チューブ押出型ツールを使用して加工され、ドローダウン比は7から1と10から1の間です。成形後のシュリンクバックを減らすには、ドローバランスを0.98から1.02にすることが非常に重要です。低いドローダウン比と高い加工温度を使用して、ジャケットのシュリンクバックを減らすことができます。柔らかいKynar® PVDF樹脂グレードは、高いドローダウン比で成形すると、伸張変形下でもより優れた溶融安定性を示します。流路の長さは約0.250インチが推奨されますが、より短い流路長にするとメルトフラクチャを減らすことができます。流路長がゼロでテーパーが15°のダブルアングルダイ、およびより高いダイ温度も使用できます。

押出成形ガイドライン

すべてのKynar® およびKynar Flex® 樹脂グレードの成形温度は、220°C〜255°C (428°F-491°F) です。通常、ノズルに向かって上昇する温度設定が使用され、スクリューの計量セクションが狙いの溶融温度に設定され、供給セクションが220°C (430°F) に設定されます。中間部は、供給温度と溶融温度の中間の温度に設定します。クランプ、アダプター、押出ヘッドは通常、狙いの溶融温度に設定されます。ヤケの問題がある場合は、これらの領域を低温に設定する必要があります。成形品の表面を滑らかにするために、より高いダイ温度が使用される場合があり、260°C (500°F) が一般的です。このアプローチは、ダイ内の材料の滞留時間が比較的短い場合にのみ使用できます。温水は押出物シュリンクバックを減らす傾向があるため、高め温度をを冷却槽では設定します。一般的な冷却水の温度範囲は32°C〜43°C (90°F -110°F) です。 Kynar ®  EX-AD 3000は、Kynar® PVDF樹脂の成形性を良くするために配合された押出加工助剤です。これは、Kynar® およびKynar Flex® PVDFグレードに潤滑性を提供して、滑らかな表面仕上げを向上させ、および/または目ヤニを低減するように機能します。

バレルセクション

温度 (C)

温度 (F)

供給部

210 - 230

410 – 450

圧縮部

220 - 240

430 – 460

計量部

230 – 250

450 - 480

ノズル/クロスヘッド

230 – 240

450 - 470

 

クイックヒント:

  • 滑らかで光沢のある表面を得るには、より高い成形温度が必要です
  • ダイの温度は多くの場合、滑らかで光沢のある表面のために250°C以上に設定されています
  • Kynar® PVDF難燃化製品を押出成形ときに必要な追加の注意

ワイヤーおよびケーブル用途におけるKynar® PVDF樹脂の射出成形ガイドライン

Kynar® 樹脂の成形には、標準的な射出成形装置と工具を使用できます。特殊な構成材料は必要ありませんが、小さなサビを防止するために、ポリマーが接触する面にクロムまたはニッケルメッキをお勧めします。

成形温度は、成形品の形状、金型、樹脂グレードによって異なります。一般に、低い溶融温度および金型温度は、低粘度のKynar® コポリマーグレードで効果的に使用できます。

Kynar® 樹脂は、大きなスプルーまたはエッジゲートで成形するのが最適です。高品質の成形品を製造するには、スプルー、ランナー、およびゲートにゆっくりと充填したのち、スクリューが切り替え位置に到達するまで射出速度を上げます。小さなピンまたはサブゲートは、小さな成形品に使用でき、成形品を充填するためにより速い射出速度と高い成形温度が必要になります。プロセスでホットランナーシステムの使用が必要な場合は、この方法を実行する前に技術担当者に連絡してください。

Kynar® PVDF樹脂の成形は、金型に十分なガス抜きを必要とします。そうしないと、ディーゼル燃焼でヤケが発生する可能性があります。

Kynar® PVDF樹脂は結晶性の高い材料であり、収縮を示します。収縮率は、成形品の肉厚、流動方向 (ゲートタイプと位置)、および成形条件の掛け合わせで変化します。

ポリマーの結晶化度が高いため、Kynar® 樹脂の成形時にボイドが問題になることがあります。成形品の厚い部分のボイドを防ぐために、適切な成形品設計が必要です。一般的な射出成形温度については、下の表を参照してください。

Kynar® PVDFの工具と加工についての詳細は、下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

グレード

バレル温度 (°C)

 

リア

中間

フロント

ノズル

金型

Kynar® 460

200 – 230

210 – 240

220 – 250

230 – 255

50 - 90

Kynar SuperFlex® 2500

170 – 220

170 – 220

170 – 245

170 – 245

50 - 90

Kynar Flex® 2750-01

200 – 220

210 – 230

210 – 245

210 – 245

50 - 90

Kynar Flex® 2800-20

200 – 220

210 – 230

210 – 245

210 – 245

50 - 90

Kynar Flex® 2850-04

190 – 210

200 – 220

200 – 240

200 – 240

50 - 90

Kynar Flex® 3120-10

190 – 210

200 – 220

200 – 240

200 – 240

50 - 90

 

 
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