JECアワード 2020:アルケマ、熱可塑性複合材に関連する2件の主要プロジェクトで共同受賞者に

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アルケマは本日、オンラインで開催されたJECイノベーション・アワード授賞式において、航空・鉄道用途向けの熱可塑性複合材に関する2件の主要なイノベーションに対する賞をパートナー企業と共同で2つ受賞しました。

航空機部品用の高性能溶接技術!

JECアワードを受賞したアルケマは、航空業界において複合材の新しい溶接技術の開発のパートナーです

アルケマとInstitut de Soudureグループは、Hexcel (ヘクセル)、 Latecoere (ラテコエール)、Stelia Aerospace (ステリア・エアロスペース) の各社との協力のもと、2020年JECジュリー・イノベーション・アワード航空部門賞を受賞しました。この賞は、熱可塑性複合材を対象とした革新的溶接ソリューション (ISW) 技術に対して授与されたものです。

 

このソリューションは、それぞれ溶接技術と特殊ポリマーを専門とするInstitut de Soudureグループとアルケマが共同で開発し、特許を取得したものです。このソリューションでは、航空分野における熱可塑性複合材アセンブリの組立において、非常に高い性能の溶接を実現することができます。この新たなプロセスは当初、航空機構造材用PEKK/炭素複合材を対象として開発されたものです。しかし、これを利用すれば、炭素繊維やグラスファイバー、アラミド繊維で強化された熱可塑性材料を溶接することも可能です。

 

航空分野における熱可塑性複合材の開発は、今後数年間に大きな機会をもたらすものとなります。ただし、コスト効率性を高めるためには、リベットの代わりに溶接を利用して熱可塑性複合材部品を組み立てる必要があります。この革新的な技術を実現する大きな力となったのが、動的誘導溶接ヘッドを基盤とするロブストなプロセスの開発です。それにより、OEMと航空部品製造業者が設定した高性能目標を満たす複合材部品を組み立てることが可能となります。

 

この革新的なプロセスにより、非常に大きなメリットが得られます。

  • 溶接接合係数は、基準複合材料の約85%
  • 後作業を削減
  • 軽量化
  • ダイナミックな完全自動化/モニタリングソリューション
  • リサイクル可能な熱可塑性材料を使用
  • 非常に局所的な加熱により、エネルギー消費量を抑制

 

航空分野向け熱可塑性複合材の開発におけるアルケマの戦略的パートナーであるヘクセルからは、ISWプロセスが目指した高品質溶接用として、高性能炭素繊維強化熱可塑性材料 (PEKK) の提供を受けました。2019年初頭からは、ISW溶接の評価を目的としたフィージビリティ評価を、ステリア・エアロスペースやラテコエールなどの大手航空関連企業と共同で実施しました。

 

2020年以降は、同技術の成熟度を深め、特定の航空プロジェクトに技術を応用することにより、未来の航空技術へと進化させることが主な目標となります。

リサイクル可能な軽量材料が実現する未来の列車!

軽量でリサイクル可能な素材を使った未来の列車

2つ目の賞として、25,000人の投票による「パブリックアワード 2020」を受賞したのが、Stratiforme Industriesが実施したデスティニー・プロジェクトです。60年近くにおよぶ経験を有するStratiforme Industriesは、アルケマのElium® 樹脂を基盤とする熱可塑性複合材を利用し、列車のキャビンを開発しました。

 

この分野では従来、供用終了時にリサイクルするのが難しい熱硬化性複合材を製品に使用していました。したがって、鉄道仕様を満たす熱可塑性複合材製品を開発し、製造し、認証を取得したことは、同セクターにとってまさに画期的な出来事であるといえます。それにより、製品の供用終了時に適正なコストでリサイクルすることが可能となります。これまで構造部品には、熱可塑性複合材はほとんど使用されていませんでした。

 

Stratiforme Industriesは、SNCF、RATP、SNCB、DB、ALSTOM、BOMBARDIER、SIEMENS、CAF、PESAなど、鉄道の運用・建設に携わる顧客の1社です。今回のイノベーションは、アルケマ、ステリア・エアロスペース、ASMA、CANOEプラットフォーム、Crépim、IMT Lille Douaiと共同で行われたものです。

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